2018年5月にファイナンシャルプランニング技能検定試験2級を受験し、みごと合格しました!
正答率は学科・実技ともに9割弱です。
学科試験 | 51点(配点60点) |
実技試験 | 88点(配点100点) |
わたしはAFP認定→FP2級のルートで試験を受けています。 FP3級の知識なしでも、200時間あれば合格できますよ。
ここでは効率的な勉強方法やFP試験の雰囲気についても詳しく紹介していきます。
- これからFP2級の試験を受けたい方
- 試験まで時間がない方
- FP試験の雰囲気が知りたい方
AFP認定研修を受ければFP2級を受験できる
FP3級に合格していなくても、AFP認定研修を修了すればFP2級を受験できます。
FP2級の受験資格
- 3級FP技能検定の合格者
- 日本FP協会認定のAFP認定研修を修了した者
- FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
- 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
FPは国家資格なのに合格率が高いので、とても取りやすい資格です。難易度が違うだけで2級と3級の出題範囲も変わらないので、わたしは2級から受けました。
これから独学でFP1級を受けたいなら、AFP→FP2級を受けるルートが効率がいいですよ!
AFPの認定研修は通信で受けられます。金額はだいたいみんな同程度。 ヒューマンアカデミーのFP講座には、AFPとFP2級をダブル取得できる講座があります。
わたしは別のマイナーなところでAFP認定研修を受けたのですが、やはり大手の方が使い勝手はいいと痛感しました…。
お金もかかることなので、資料を取り寄せてどこで受けるかしっかり吟味することをおすすめします。ちなみにAFP認定研修は修了するのに少し時間がかかります。余裕をもって申し込みを。
FP2級を受けるならFP協会ときんざいどっち?
FP2級を受けるなら、個人的にはFP協会をおすすめします。合格率もきんざいよりFP協会の方が高い傾向にあります。
FP協会学科 | FP協会実技 | きんざい学科 | きんざい実技 | |
2020年9月 | 49.19% | 57.37% | 33.10% | 48.09% |
2020年1月 | 41.86% | 62.61% | 28.81% | 38.45% |
2019年9月 | 43.42% | 62.63% | 20.97% | 39.00% |
2019年5月 | 40.17% | 62.65% | 20.88% | 34.65% |
2019年1月 | 48.26% | 50.31% | 31.11% | 37.48% |
2018年9月 | 39.47% | 50.52% | 21.45% | 26.74% |
2018年5月 | ※42.93% | ※51.68% | 28.24% | 30.50% |
2018年1月 | 45.63% | 57.45% | 28.53% | 31.72% |
2017年9月 | 47.82% | 58.34% | 30.21% | 51.29% |
※今回わたしが受けた試験
学科試験は同じものを使用しているので、単純にFP協会の受験者は勉強しているのでしょうね。きんざいは団体試験でなんとなく受けてるって人も多いようです。
ちなみに実技試験に関しては、体感的にFP協会のが難易度低めです。
実技試験の傾向
- FP協会:浅く広く
- きんざい:狭く深く
きんざいは深堀りした質問が多いので、応用問題が苦手だと苦労するかもしれません。事例も5題と少なく、不得意問題が出ると不利になります。
独学でFP2級合格!具体的な勉強スケジュール
ではここでわたしの勉強方法を紹介します。
STEP1. 参考書を読む①
わたしが使った参考書はコチラ。
分かりやすくまとまっているので、参考書はこれ一冊だけで大丈夫です。
分からなくてもいいので、とりあえずどんな感じなのか感覚的にバーッと読んでいきます。読み飛ばしでOKです。
STEP2. 問題集を解く①
次に問題集を解きます。
1科目終わるごとに採点して、分からなかった問題にチェックをつけます。で、分からなかった問題を回答を見ながらすべてノートに書きました。
この時点でのわたしの正答率は1、2割前後です。正直ヤバいなと落ち込みました。笑
STEP3.参考書を読む②
チェックをつけた問題を意識しながら参考書をもう一度読みます。
が、ぶっちゃけすごい眠くなります。なので読み込まなくてもザッと読むくらいでOK。
ここでわたしはスキマ時間にアプリの活用をはじめました。ちょっと価格が高いのですが、落ちるよりマシです。
問題集の問題がそのまま一問一答形式、本試験形式で出題されるので便利。基礎力の底上げはおそらくこのアプリの存在が大きかったです。とにかくヒマさえあれば解いてました。
ちなみにこちらのTACから出ているアプリ、iOS版がなくなってしまったようです…(2020年11月現在)。「FP2級 アプリ」で検索すると割と評判の良い過去問アプリが出てるので、よかったらそちらを試してみてください^^*
STEP4.問題集を解く②
アプリの正答率が高くなったら問題集を再度解きます。この時点で問題集は9割以上。
STEP5.ネット情報を書いてまとめる
問題集が正解しただけでは基礎力に不安がありました。
そのため今度はFP試験の合格ポイントをまとめているブログを片っ端から読み込んでいくことに。紙にも書きまくりました。
要点や合格ポイントが詳しく書かれており、理解度が大幅にアップ。
STEP6.総合問題を解く
問題集のうしろの総合問題を解いていきます。ここでの正答率は5~6割。
苦手分野はさらにネットでリサーチ。参考書よりも分かりやすく解説しているサイトを見つけて、納得できるまで読み込みました。
この時点で試験まで残り10日前。時間がなかったので総合問題は一回しか解いてません。
STEP7.直前予想問題を解く
合格か不合格は微妙なところだなと思ったので、TACの直前予想問題集を購入。
不安な人は迷わず買った方がいいです。
問題の難易度が高いので解くのが大変ですが、かなり力がつきますよ。
この直前予想についている直前つめこみノートが試験前にとても役立ちました。
STEP8.できなかった問題を再度解く
直前予想は1回目の正答率が5割だったので2周しました。
2回目の正答率は8、9割。大きなミスがなければ受かるレベルに。
STEP9.過去の本試験問題を3回分解く
残りの3日間は過去の本試験問題を解いていきました。できなかった問題はすべてノートに書いて、弱い部分は何度も参考書を読み込み。
どの過去問も8、9割以上の正答率になりました。
本試験結果
分野 | 得点 |
A.ライフプランニングと資金計画 | 7 |
B.リスク管理 | 9 |
C.金融資産運用 | 7 |
D.タックスプランニング | 9 |
E.不動産 | 10 |
F.相続・事業継承 | 9 |
動画で勉強したりスキマ時間を有効に活用したいなら、FPの講座を受けた方が手っ取り早くはあります。2級の対策もしっかりできるところなら、わざわざ問題集やらアプリを別に買う必要もありません。
AFP認定だけの通信講座にしたとしても、結局自分で問題集やアプリでお金を使うので節約にはならないんですよね(苦笑) 独学に少しでも不安があるなら、ネットから質問できる環境を作っておくのも大切です。
FP試験当日の雰囲気や持ち物
FP試験がどんな感じだったかも書いておきます。
FP試験について
試験時間
- 学科試験 10:00~12:00(120分)
- 実技試験 13:30~15:00(90分)
持ち物
- 受験票
- 本人確認書類
- 計算機
- 筆記用具
当日の持ち物
FP試験に持って行ったものです。
うで時計
わたしの場合は試験会場が私立高校だったので時計がありましたが、ないところもあるので注意。
うで時計なんて持ってないよ!という人は、CASIO MQ-24-7B2LLJF がおすすめ。
レビューが高評価で買ってみましたが、シンプルでめっちゃ軽いんですよね。1000円という破格さなのも良し。日常生活にも使いやすいのでかなり重宝します。
電卓
「どの電卓がいいか分からない!」って人はCASIOスタンダード電卓をとりあえず買っておきましょう。
ちなみにジャストタイプを買いました。安いし使いやすいので満足です。関数機能があったり高性能のものは当日使えません。
使いやすいシャープペンシル
マークシートは塗る部分が小さいので、わざわざ鉛筆を買わなくても大丈夫です。
このクルトガというシャーペンは個人的にすごい使いやすくて気に入り。ちょっと高いんですけど、ペン先が尖り続ける神仕様でストレスなしで試験に挑めます。
直前予想つめこみシート
TACの直前予想問題集に付属してたもの。要点がまとまっていたのでメッチャ便利です。
ネットで自分でまとめた紙20枚とつめこみシートを当日は持っていきました。
試験の雰囲気
当日は会場近くまで車で送ってもらいました。「息子を頼む…!」と夫にお願いて会場へ。
昼は近くのコンビニが混むので、先に買っておきましょう。わたしはパンと水、あとチョコレートを購入。
試験会場:入室前
試験会場の外には、どのクラスで受けるか書かれています。どこか忘れそうだったのでスマホで写真をパチリ。
迷ったのでどこか覚えるのが苦手なら、写真で撮っておくことをおすすめします。笑
入室30分前に着きましたが、すでに人がたくさんいました。廊下に勉強スペースがあって直前の見直しができてよかったです。
試験会場:入室後
男女比は6:4くらい。教室のなかに入ると結構ガラガラ…
おそらく実際に試験を受けにきていたのは半分~3分の2で、意外と欠席が多かったですね。
学科試験
試験は学科試験から。自己採点するので、書いた答えが分かるようにしておきます。
試験の解き方
- 問題部分:適切なら〇、不適切なら✕とマーク
- 1~4:合ってるものに〇、間違っているものに✕
- 悩んだ問題にはチェックをつけておく
- 答えをマークシートに書く
- 全部解いたら見直し
- チェックをつけた問題を重点的に見ていく
途中開始から60分を過ぎると途中退席ができます。だいたい半分くらいの人が途中退席しました。
わたしは面倒だったのでそのまま待機。
昼食
会場を追い出されるかと思いましたが、そのまま教室で昼ご飯を食べられました。
食べてからまた最後の見直し。それにしてもクーラーが効きすぎ…女性は羽織るものを持っていった方がいいかもしれません。
実技試験
一度準備のために教室から出て待機。
入室して次は実技試験です。今回はとにかくカンタン。FP協会の実技は広く浅いので解きやすいものが多く、今回ほとんど迷いませんでした。
見直しもしっかりできて、時間に焦りはなかったです。退出するには時間が微妙だったので待機。終了時間まで待ってました。
帰り
一斉に終わって帰路へ。おそらく200~300人くらいいたはず。すごい人が多くてビックリしました。
すこし離れたところで夫と息子と合流。半日以上預かってもらったのは初めてなので、感謝しかありません^^
自己採点
FP協会の場合、模範解答は当日の17:30に発表されます。実技の配点はわからないので、6割ギリギリの人は合格発表までヤキモキしそうですね。
FP2級は独学でも十分合格できる!
最初は絶望的に問題が解けなくても、しっかり勉強すれば独学でもFP2級は合格できます。
ちょうど幼稚園に入ったところで、昼間に集中して勉強できたのがよかったです。夜中だけでは正直厳しかっただろうなぁと思います。
とりあえず試験まで時間がなくても、 手を動かし続ければ合格できます。
AFPから受けるなら、2級合格対策もしっかりしてるところを検討すると、試験対策は楽になりますよ!ぜひ参考にしてください。